こんにちは、よしえです。
今日は、「児頭骨盤不均衡」についてお話していきたいと思います。
第一子、よしまるを出産した時。
実はよしまる、「児頭骨盤不均衡」によって母の体から脱出することができず、緊急帝王切開となり、破水から14時間後、無事誕生。
この記事にたどり着いた方は、きっと同じような境遇なのかな~と思います。
当時の私の状況や「児頭骨盤不均衡」ってなあに?というのをお伝えすることで、少しでも不安が解消されれば幸いです。
Contents
「児頭骨盤不均衡」って?
「児頭骨盤不均衡」とは、赤ちゃん(胎児)の頭が母親の骨盤よりも大きい状態を言います。
赤ちゃんの頭が大きい
お母さんの骨盤が狭い
のどちらか、または両方当てはまる場合に「児頭骨盤不均衡」の可能性があります。
これは、妊婦健診の際に事前にわかることが多いようです。
私もそうでした。
「児頭骨盤不均衡」の妊婦健診の内容は?
(あくまで私の体験談です。)
妊婦健診では、通常の健診でも赤ちゃんの頭囲を計測しています。
「児頭骨盤不均衡」が疑われる場合には、お母さんの骨盤のレントゲン撮影も行います。
このレントゲン、「赤ちゃんにも母体にも影響はほぼ無いから大丈夫」と言われました。
レントゲンの放射線量よりも、現状の骨盤の大きさの把握の方が大事だということですね。
私は合計で2-3回レントゲンで確認しました。
※赤ちゃんの頭の大きさも日々変わっていくので、何度か取り直します。
レントゲン費用はかかると思います。仕方がないですね。。。
ちなみに私は里帰り出産先の病院で「児頭骨盤不均衡」が発覚。
先生に会ったその日に、
「あなたが生むには頭大きかもね~」
と言われました。
まだ超音波すらしてないのに…?
身長が低い人(150cmとか)は骨盤が狭く、赤ちゃんが骨盤に引っ掛かりやすいそうです。
私の身長は154cm。
先生の予感?予想?は大当たり。
私は身長は小さいけどお尻は小さくないし「スポーンと出てくるでしょ^^」と思っていました。
が、違いました。
出産の場合はお尻の見た目の大きさよりも、赤ちゃんが通る骨盤の内側の大きさが重要です。
見た目ではわかりにくいものなんですね。
赤ちゃんの頭が大きいのは病気?
「児頭骨盤不均衡」は赤ちゃんの病気ではありません。
「赤ちゃんの頭が大きいかも」なんて言われると、普通じゃ無いのかと心配になりますよね。
私も「赤ちゃん、頭、大きい」などで検索して、ずいぶん不安になりました。
でもこれはあくまで「赤ちゃんの頭とお母さんの骨盤のサイズの不均衡」であって、赤ちゃんが病気だと言っているわけではありません。
もちろん、頭が大きすぎる、他にも症状があるようであれば別の病気の疑いもあります。
でも、先生が「頭大きめだね~」と言ったからと言って、それだけで不安になる必要はありません。
また、「児頭骨盤不均衡」という言葉は、意外と先生からも出てこないことがあります。
ちょっと堅苦しい言葉ですしね。
なので、わかりやすく「赤ちゃんの頭大きめだね~」と言ってくれるのです。
でも、これがかえって不安要素になることも。
もし「赤ちゃんの頭が大きいかも」と言われたら、先生に
「児頭骨盤不均衡ってやつですか?」
「骨盤に対して頭が大きそうってこと?」
と聞いてみましょう。
あまり余計な不安を抱えずに済むかもしれません^^
児頭骨盤不均衡の赤ちゃんへの影響は?
妊娠状態における胎児への影響は特にありませんでした。
出産時に頭が骨盤に引っ掛かるのであって、子宮内の環境はいたって普通。
あまり考えすぎなくていいと思いますよ!
妊娠中にママが出来ることは?
特別できること、やるべきことはありません。
全妊婦さん共通の、通常の体調/体重管理をきちんとしていきましょう!
また、臨月近くになると「沢山歩いてね!」と先生に言われます。
そのほうが産道が柔らかくなり、出産しやすいといわれているためです。
すでに予定帝王切開になっている人でなければ、通常通り健康に妊婦生活を送りましょう。
出産方法はどうやって決まるの?
出産方法は、エコーでの診察とレントゲン写真(骨盤と赤ちゃんの頭が映る)で判断します。
確実に赤ちゃんの頭の方が大きく、産道を通れないと判断できる場合は、予定帝王切開となるようです。
ただ、実際は回転しながら産道を通りますし、頭蓋骨の周りの皮や肉の暑さがレントゲンではわかりません。
レントゲン等で判断しきれない場合には、まずは自然分娩を試みる場合が多いようです。
それはなぜか。
帝王切開は次の妊娠までに半年~1年ほど空ける必要があります。(病院・個人差あり)
また、状態が良い場合でも出産限度は3回と言われています。
(これまでは2回が主流だった、医学すごい。)
そのため、出来るだけ自然分娩で産ませてあげたい、という思いもあるようです。
(子宮にメスを入れるとその部分が薄くなり、次回妊娠時に破裂などの危険性があるため)
帝王切開の準備は?
私の場合は、「まずは自然分娩で頑張ってみよう!」でした。
39週1日の夜中の破水から始まり、その後陣痛開始、順調に進んでいました。
陣痛促進剤もしっかり効いていて、看護師さんにお褒めの言葉を頂いたほどw
看護師さん:「生まれてもおかしくない陣痛がきてるんだけどね~」
「お尻の方が痛いとか、赤ちゃん降りてきてる感じする?」
わたし:「いえ!めちゃくちゃ痛いけどお尻ではないです!!」
即答。
自分でもわかった、骨盤は割れそうに痛いけど、まだまだ、と。
子宮口も5cmくらいだったかな?最後まで開かず、
「じゃあ13時まで粘って様子見て、だめならカイザー(帝王切開)にしよう。」
となりました。
その後、促進剤投与をやめ、先生たちの外来診察が終わるのを待ち(のんき)、緊急帝王切開となりました。
帝王切開には同意書にサインが必要
緊急帝王切開は手術ですので、本人の同意書へのサインが必要です。
陣痛の合間に説明されて、分娩台の上でぐちゃぐちゃの字でサインして、母印を押します。
手震えてますけど…笑
陣痛促進剤はストップして陣痛が弱まってきていたとはいえ、このタイミングで事務手続きって、なんか笑えました。
帝王切開の様子は?
さて、やっと手術がはじまります。
まずは麻酔。
正直これが一番辛かった。
背中からの麻酔の際、陣痛の中、大きなお腹を丸めるようにして取り押さえられます。
すぐ終わるからね~、動かないでねーって看護師さん。
こっちからしたら、全然すぐじゃなかったけど!!!!!!
陣痛もお腹も背中の針も痛かったよ…
でも取り押さえてもらった方が安全ですのでね、危なくはないから大丈夫!安心して!
麻酔したらそっこー陣痛も足の感覚もなくなりました!ひゃっほい。
そして、ものの数分で出てきたよしまるは、なんとお顔真っ青。
赤子ではなく青子!
これまでずっと頑張って出ようとしてたからか、驚く程のとんがり頭。
無事生まれてきてくれてよかったです。
よしまるを見た感想は、「こりゃどう頑張っても頭が引っかかって出れなかったな」です。
すぐ帝王切開を決断して良かった、と思いました。
あのまま頑張ってたら赤ちゃん苦しくて可哀想だったよ。
ちなみに頭の形はしばらくして治りましたのでご安心くださいね!
産後の経過は?
「児頭骨盤不均衡」も、お母さんの産後の経過は通常の帝王切開と同じです。
①後陣痛があります。
②悪露があります。
③お腹の傷が痛みます。
④腹筋を使うなんて全然無理。(起き上がる、深いソファから立つなど)
⑤リクライニングの無いベッドだったらマジで絶望。
⑥足がむくみます。
⑦大笑い禁物。お腹の傷が痛すぎて後悔。
⑧円座は不要です。
⑨寝不足です。
⑩赤ちゃんが可愛い。
ちなみに自然分娩の人は、おまたやお尻が痛く円座に座る人が多いです。
会陰切開部分や骨盤の開きとゆがみなどによるものですね。
産後のママさんの体は、自然分娩でも帝王切開でもどちらもボロボロ。
子どもが生まれたからと気合いを入れすぎずに、病院ではのんびりするとよいと思います!
不安になりすぎず、楽しいマタニティライフを
「児頭骨盤不均衡」と言われても、大きな病気というわけではありません。
心配しすぎないようにしましょう。
ほかの病気もあるのでは?と不安になりますが、先生としっかりお話して、見えない不安は解消しておくとよいですよ。
思い返せばあっという間のマタニティライフです。
楽しく健康に過ごしましょう!
すべての赤ちゃんと妊婦さんのお産が、無事でHappyなものでありますように。